母と子の活元会+手当て子育て講座







産後家族の過ごし方十か条  

                                                                                                     曽我部ゆかり作

一カ条  夫婦二人の生活から赤ちゃん中心の生活に切り替えましょう。

 

赤ちゃんとママが同調して暮らせば自然のリズムが生まれます。

赤ちゃんの不快はママにとっても不快。赤ちゃんの快はママにとっても快。

たっぷり抱っこして話しかけて育てれば、とびっきりかわいい赤ちゃんに育ちます。

赤ちゃんとママの心地よさを優先してください。そうすれば無理がかかりません。

ママと赤ちゃんは一体です。パパは二人を包むようにサポートしましょう。

ママの要求は赤ちゃんの要求だとパパも理解してくださいね。

 

二カ条  骨盤が揃うまではできるだけ寝て過ごしましょう。

 

三~六週間は女王様の気分でおおらかに過ごしましょう。

一生の間のまたとない機会です。この時期に養生して過ごせるかどうかで、

女性は十歳若くなるとも、十歳老けるとも言われています。

骨盤が揃うまでの間に、からだの片側に比重がかかったり、

からだを冷やしたるすると、骨盤がゆがんだままで固まってしまい、

産後の肥満や鬱の原因にもなっているという説もあるくらいです。

この時期はとにかく養生が必要なのはそのためです。

パパもそれに応じて今までのように奥様が家事ができなくて当たり前だと理解してくださいね。

 

三カ条  刺激を極力少なくしましょう。

 

直射日光や室内の灯り、大きな音、すきま風、エアコンの風、ほこり、刺激的な食物など、

刺激となっているものを見直してみてください。

この時期は刺激が少ない生活がママにも赤ちゃんにも心地よいものです。

刺激を少なくすれば、夜泣きなどに悩まされることも少なくなるでしょう。

赤ちゃんの夜泣きの原因の大半は昼の刺激調節だと言われています。

 

四カ条  ママのからだの冷えに注意しましょう。

 

どんな季節においても頭寒足熱を心がけましょう。衣服の工夫はもちろんのこと、

炊事洗濯など冷えにつながる家事もこの時期はできるだけしないようにしましょう。

夏はとくに冷房による冷えが大敵です。

汗の処置、とくに首や背中の汗に冷気が当たらないようにしたり、

関節をだして冷やしたりしない工夫も必要です。

からだを冷やす食材は極力控えましょう。

具体的には白砂糖や冷えすぎた飲料の取り過ぎなどはタブーです。

また、意外と気が付かないのがすきま風です。すきま風は赤ちゃんにもよくありません。

 

五カ条 子宮回復のために目を酷使したり、洗髪は控えましょう。

 

昔からの言い伝えにあるように、目の使い過ぎは子宮の回復を遅らせます。

現代女性は昔の人に比べたら格段と目を使っています。

産後は目を休めてください。母乳の出にも影響があるとされています。

また、生理中は洗髪をしないなどとといったことを女性のたしなみとされていました。

いまはいつでもシャンプーをする時代ですが、産後は極力控えましょう。

皮膚には自浄作用がありますし、普段のシャンプーのし過ぎを見直すよい機会にしてください。

しっとりと美しい髪に蘇ります。

 

六カ条  来客はできる限り控えてもらいましょう。

 

産後入院中のお見舞いはできるだけ身内だけにとどめてもらいましょう。

とくに母乳のリズムが確立するまでが肝心です。

来客が多いとママは気を使い、おっぱいをあげることにためらいを感じてしまいます。

赤ちゃんも気がそれて、おっぱいを飲むことに集注できません。

赤ちゃんもママもなれるまでは静かに二人で授乳の時間を過ごせるようパパの配慮が大切です。

また、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては来客も刺激となることも忘れないように。

 

七カ条  赤ちゃんと一緒の外出は極力避けましょう。

 

とくに産後三週間は控えましょう。理想は三か月です。

どうしてもママが外出する場合にはパパに赤ちゃんをみてもらい、ママ単独ででかけましょう。

あるいは人混みを避けて、しっかりママが胸に抱っこしてでかけましょう。

家族旅行などは赤ちゃんが歩き出す頃を目安にしましょう。

歩き出すまでは、子宮にいるような環境を守ってあげてくださいね。

 

八カ条  頼める家事は他人に頼みましょう。

 

家事は完璧を目指さないようにしましょう。

できなくて当たり前と開き直ることも大切です。

そして家事に優先順位をつけましょう(母乳のための料理が上位)

家族、友人、知人にためらわずヘルプを出したり、またはドゥーラなどの専門家に任せたり。

この時期は思い切って他人の力を借りることも大切です。

 

九カ条 たまにはママも息抜きが大切です。

 

気を抜くのでもなく、手を抜くのでもなく…。上手に息抜きをしましょうね。

ちょこっと買い物に行くなど、ほんの少しの時間赤ちゃんと離れることも大切です。

短時間(数十分でも)赤ちゃんと離れることで

赤ちゃんに会いたい」と新鮮な愛情が沸いてくるものです。

 

十カ条  ママもパパも子育て一年生だと心得えましょう。

 

はじめて赤ちゃんが生まれたのですから。

はじめてママになったのです。はじめてパパになったのです。

赤ちゃんは親の都合で寝たりはしません。自分の意志で生きています。

ですから、赤ちゃんが生まれたら…。

家事が今までのようにできなくて当たり前です。

赤ちゃん中心の生活にシフトしてください。

愛があれば必ず育児も暮らしも愉しくなります。

いっぱい泣いて、いっぱい笑ってください。

ママもパパも赤ちゃんの成長とともに育っていきます。

新しい命の誕生は新しい家族の誕生です。シャンティバースディ

 

 


わの子プロジェクト ~和の身体感覚を子育てに~

   桃のなる木では、妊娠出産育児に「和の身体感覚」を取り入れるプロジェクトを展開していきます。

 

 

衣食住と遊びに和の文化を。

 

赤ちゃんが

 

はじめて身に纏う産衣の肌触り。

 

初めて口するおっぱいの温もり。初めて口にする食べ物の味わい。

 

初めてはいはいする床の感触。初めて手にするおもちゃの調べ。

 

赤ちゃんの「快い」感覚を育てるために…。

 

  細胞が急速な成長を成し遂げる胎児期から、深層の記憶がしっくりとくるような、身体感覚を育てていくご提案をしていきます。

 

<その1>からだ育て

  日本の気候風土から生まれ、日本で育った野口整体の考えに基づく「からだ育て」をテーマとした「桃の実活元会」「手当てのある子育て講座」を定期的に行っております。

 

<その2>わの遊び

   「お手玉遊び」「折り紙」や「わらべうた」など、日本の素朴な遊びを子育てにも取り入れていただけるようなご提案やワークショップも行ってまいります。また、日本グッドトイ委員会公認おもちゃコンサルタントとして、おもちゃ選びのご提案もいたします。

 

<その3>伝統的な産衣のご紹介。

   京都の染色家高橋裕博さんの手による紅花とうこんの伝統的な産衣をご紹介してまいります。(詳しくは「ドゥーラのポケット」よりご覧ください)